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コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)~白内障術後眼内炎 2022年2月公開

グラム陽性球菌の代表であるブドウ球菌属は、菌体外毒素であるコアグラーゼを産生する黄色ブドウ球菌と、産生しないコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS:coagulase-negativestaphylococci)に大きく分けられる。CNSはヒト結膜囊の主要な常在菌でStaphyococcus epidermidisが最もよく知られている。弱毒菌ではあるが、白内障手術をはじめとする内眼手術後の眼内炎の起炎菌として頻度的にトップの座を占める。術前に減菌法、消毒などを行っても一部のケースで術野に残存するため、その制御が大きな課題である。近年、CNSの薬剤耐性菌(MRCNSなど)の蔓延も問題となりつつある。(宇野敏彦)


提供 佐々木香る

日本眼感染症学会

Japanese Association for Ocular Infection

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