日本眼感染症学会        
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理事長挨拶
理事長  下村 嘉一 (近畿大学)
下村 嘉一" この度、日本眼感染症学会理事長に選出されました近畿大学の下村嘉一です。身に余る光栄と感謝すると同時に、責務の重さに身が引き締まる思いがしております。
 私が本学会に初めてデビューしましたのが1978年名古屋で開催された日本臨床眼科学会のグループディスカッション「眼感染症研究会」です。当時、本学会は日本臨床眼科学会の1部会としてスタートいたしました。1985年に開催された第22回からは日本眼感染症学会と改称して、日本臨床眼科学会から独立し、その際、私を含め30名の評議員が委嘱されました。
 近年、眼感染症領域では、MRSAを代表とする耐性菌眼感染症、コンタクトレンズ装用者に発症するアカントアメーバ角膜炎、AIDS患者のサイトメガロウイルス網膜炎、単純ヘルペスウイルス2型による急性網膜壊死、健康人に発症するサイトメガロウイルス角膜内皮炎、我々眼科医師を奈落の底に落とす術後眼内炎などの増加があります。
 以上を背景に、日本眼感染症学会の責務、重要性は非常に高く、多くの眼科医師から注目を浴びております。さらに、年1回の本会開催時には Infection Control Doctor 講習会が併催され、多くの他科の医師が参加されています。眼感染症は眼科領域のみならず他科領域からも注視されています。今まで参加されていなかった諸氏はぜひ参集して頂ければ幸いです。
 前理事長の井上幸次理事は広く眼科医師の要望に応えるべく、感染性角膜炎全国サーベイランス、術後減菌法多施設共同研究、感染性角膜炎診療ガイドライン作成、ウイルス性結膜炎院内感染対策ガイドライン作成、化学療法学会抗菌薬臨床評価ガイドライン作成、前眼部感染症起炎菌・薬剤感受性動向調査、コンタクトレンズ関連角膜感染症全国調査、白内障手術後の眼内炎予防に関する多施設共同研究などの多くの調査研究作成を実施され、調査結果の問題点と対策を講じられました。今後、これらの調査研究を継続し、新たなスタディを施行することも考えております。会員の皆様方からアイデアを募集いたしますので、よろしくお願いいたします。
 加えて、眼感染症は日本のみならず、国際的に種々の問題を惹起せしめていることを考慮すると、世界へ視点を向け、海外の眼感染症専門家との健全な連携を構築したいと考えております。手始めに来年のAPAOではアジアの眼感染症専門家を集合させてシンポジウムを企画しております。多くの方の参集を期待しております。
 末筆ではありますが、今年から日本眼感染症学会から1年に2件(1件50万円)の研究助成制度を設置いたしました。多くの施設からの応募を待っております。また、来年は岡本茂樹評議員が、大阪で7月10日から12日まで「スリーサム・インなにわ」と冠して第46回日本眼感染症学会を開催されますので、多くの方の参集と実りある学会となりますことを期待しております。

 2008年7月




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